うっそ〜TOEIC 500点未満で外資系!?驚異のA君

更新日 : 2014年10月22日

「外資系に転職しちゃいました。でも英語がやばいです!!」

 

とA君からFacebookでメールをもらったのは今年のまだ寒い頃。。。3月頃だったでしょうか。A君は大学の後輩ですが、大学時代から知っていたわけではなく、某コーチングスクールのコースで一緒だったご縁です。そこで私が英語教師とバレていたので「なんとかしたいんです」というご相談を頂いて久しぶりに彼に会ったのがまだ薄ら寒い早春、飯田橋のお堀沿いのレストランにストーブが入っている頃でした。
「セブ留学も自費で行って来たし、その前もいろいろなスクールやセミナーにも通ったんですがブレイクスルーした感じが無い。」と話してくれました。彼は前職から外資の次の職場までの移行期間にいろいろと勉強していたようでした。初めて外資系に就職するということで「なんとか恥をかかないで済むように喋れるようになりたい」というのが彼の最初の希望でした。彼の上司は当然ネイティブ、部下はバリバリの帰国子女ばかりです。「う〜〜ん、外国語習得と赤恥青恥はセットなので恥をかかないというのは無理だなあ。。。」と答えた記憶がありますが、彼のSpeaking向上のお手伝いをお引き受けすることにしました。この時点で私はA君がどんな英語を話すのか全く知りませんでした。

 

 

最初のレッスンは常に「査定=Assessment」を行います。Speakingに必要な様々な能力の何があって何が無いのか、今のレベルがどこで目標とするレベルに達するには何をしなくてはいけないか、また現在彼のSpeakingの上達をもっとも妨げている要因は何なのか、などかなり細かく聞いて行きます。聞いて行くと言ってもこちらは様々なお題を振りながら彼にはずっと英語で話し続けてもらってその中身を録音しながら、同時に評価し、アプローチを決め、今後の計画を立てるわけなのですが。。。。

 

 

終わった後、「このSpeakingレベルで大手外資入っちゃったって大変なことだわ。。。ひゃ〜。。」というのが私の正直な感想でした。彼のSpeakingには日本人学習者の特徴的な弱点が大量にあったからです。ただ、私の中で「かなり早めにいけるかも」と思えた理由は彼が非常にコミュニカティブなタイプの人間である事、一般の日本人学習者に比べると躊躇が少ない事、声が大きい事、そして何より「英語で話すのが好き」と言ってくれた事です。この4つの特徴は知識の量うんぬんなどよりもずっと外国語学習者にとって好ましい資質なのです。「上手く行ったら大化けしそうだな〜〜」と思う反面、「でも根本からやり直さないとダメかも」という予感はズバリと当たってしまいました。

インプットが足りない!!

 

丁度その頃仲間と会社を立ち上げている最中だった私はA君に初めてのクライアントになってもらう事にしました。「早急に周りのネイティブ、帰国と渡り合えるレベルになりたい」という彼でしたが、最初にTOEICの模試を解いてもらった時の判定は490点(!!… Oh my God …) でした。ネイティブや帰国と戦うには全方位的に力が足りません!!ですのでプランは週3、最初はTOEIC 1に対してSpeaking/ Writing 2という比率で教えていたのですが、アウトプットでの質を上げるにはインプットをもっと増やさなくては、というこちらの判断とA君のほうからの「どちらかに集中したい。まずはTOEICから」という希望がマッチしたので途中から「今年中にTOEIC900点!!」という目標に変わりました。

 

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外資で本当に戦える能力を身につけるにはTOEIC900を超えてからが勝負です。ここから先、どこまで語彙、リスニング能力、Speaking/Writingと言ったアウトプット能力を磨いて行くかが他との差別化には絶対に必要です。TOEIC900未満は英語能力としてはかなり脆弱なレベルと言えると思います。でも今はまずは900点。490点という「なんとなく」聞いて「なんとなく」理解しているけど細かい事は全然分っていない、というぼやけた状態を「きっちり」理解しているという状態に持って行かなければなりません。大量のインプットを通して知識の蓄積をしながらそれをアウトプットしていく練習を週2。そうこうしているうちに彼の仕事も忙しくなり、週2のレッスンもままならない事も多く、大量の出張のスキマに指定のテキストをとことん使い込むという方法を始めました。最初はややTOEICをなめていたA君もテキストを使い込んで行くうちに「TOEICも結構使えますね〜」(と、またなめた発言)と、やればやるほど手応えを感じるようになっていったようでした。TOEICは最終目的でもないし、スコアが高ければ英語ができるという証明になるわけでもない(ストラテジー偏重で実力は無いけどスコアだけ高い人をたくさん知っています)ですが、でもTOEIC で一定以上の点が取れないのは「英語力が無い」証明になります(きっぱり)。

写真は丁度同じくらいのタイミングで見ていた大学3年の就活生の勉強の跡。。。彼は外資希望でやはり900ターゲットでしたが、すでに800越えたところからのスタートで1か月勝負でした。900に10点ほど届きませんでしたが、希望の外資系に合格。勉強中大量のチョコを食べていました。

 

楽観的に、でも譲れない戦い

 

さてA君、ただでさえ重い鞄に常に「究極の600問」「金フレ」「特急シリーズ」などやり込むと決めたテキストを常に持ち歩き、音声ダウンロードをしたICレコーダーで常に音声を聞き、激務の間のスキマ時間を使ってがんばった甲斐あって7月のTOEICで725点になっていました。でもまだまだ語彙も足りないし、文法も弱い、リスニングはかなり聞けて来たけど詳細がまだぼやけています。もちろんPart 7の読解問題は大苦戦中です。でも彼の凄い所は常に楽観的で素直なところ。常に「やるしかないし、やる!」と思っているところです。彼のキャリアの上でここは本当に踏ん張りどころです。今の仕事で成功する事ももちろんですが、将来的に外資から外資の転職という可能性を考えると絶対に負けられない戦いです。ここ辺りからさらにインプットを増やすために「TOEIC 例文700選」も必携テキストに加えました。クラクラするようなスケジュールの中、仕事の後、夜の10時過ぎまで渋谷でTOEIC 勉強が続きました。この頃はもう週1くらいに回数は減りつつありましたが、自己学習の量は逆に増えていました。

 

 

7月の結果がA君としては思っていたよりも低かったので、9月は「800越えたいです!」とずっと言っていました。毎回毎回模試を解きながらパーセンテージを出して「う〜〜ん、800難しいなあ。。。」という状況がずっと続いていました。そんな中、仕事では英語のプレゼンはある、英語のミーティングはある、英語のテレカンはある。。。そしてもちろんメールは全部英語だ、という状況でした。毎日の仕事を通して彼は自然と力を貯えつつあったのに加え,9月の試験に向かってはかなり気持を入れて毎日の繰り返し学習を続けていました。そして試験直前、「あれ、文法も上がっているし、リスニングもかなり取れてる。パーセンテージだと800イケルかも!」とブレイクスルーの予感。学習は決して正比例的には進みませんので、「全然上達しないモチベーションの下がる時期」をどう乗り越えるか、が鍵です。A君、上達が感じられない上に更に仕事で疲れている時もいつも変わらず私のアドバイスに対して「やります!」と明るく素直なんですよね。凄いなあ、と思っていつも見ていました。

 

やった〜〜〜Ha Ha

 

 

9月のTOEIC、805点!!!のお知らせには本当に心から「がんばったね〜〜!!」と。4月の490点から思うとすごい事です。
でもA君はあくまでも900以上しか眼中に無い様子。それも先日は「990まではまだちょっとありますね。。」とポロっと言っていたので990目指すんでしょうか??ここからの指導は全方位的にやるほうが効果的だと思っているのでL/RのComprehensionだけでなく、どんどんアウトプットの指導を入れて底力をつけていってもらいたいと思っています。私たちの会社Q-Leapを立ち上げた時の最初の目標「英語を武器にして外で戦えるビジネスマンの育成」をA君に是非体現してもらいたいです。「道具」じゃなくて「武器」にして欲しいな。

 

まだちょっと道のりはあるけど、どこまでも一緒に伴走しますよ〜〜!!頑張れ〜
まずは年内900目指してファイト!!です

A君の名誉のために。彼はとっても優秀なマーケター兼コンサルタントです。英語が武器になったらもう怖いもの無しですね。

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浅場 眞紀子

浅場 眞紀子

代表取締役Q-Leap
慶應義塾大学卒 コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL) 修士号取得 米穀物メジャーCargill, 石油メジャーBPの外資2社に計10年トレーダーとして勤務。その間ChicagoとNYに3年駐在。 現在企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスンを手がけている。 その他大学、専門学校でTOEIC SW クラス、TOEIC公開講座などを担当中。 2014年 ビジネス英語研修会社 Q-Leap 設立

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