Apr 3rd, 2022
育児と英語 ー 愛場家の英語子育て事情
専門はビジネス英語ですが、
大学院で英語教授法(TESOL)を専攻し第二言語習得の理論を学んだ者としては、日本での多言語子育ての難しさも理解しており、こどもの英語教育もあくまで「長期戦」と捉えています。ただし、臨界期仮説(critical period hypothesis)でも知られているように、語学習得の天才とも呼ばれる幼児期に、生活の一部に英語を取り入れることによって、英語耳・英語貯金を作れると、先々の英語習得の大きなアドバンテージとなるのは事実です。
ここでご紹介する我が家の取り組みは、そのような理論を踏まえての子育て方針によるもので、あくまで一例です。成長と共に今後も変化していくものですが、生後からこれまでの取り組みの記録とその結果として、これからお子さんの英語教育を考えておられるご家庭の参考になればと思っています。詳細は、下記の「3: お家で取り組んでいる英語活動」で紹介しています。
Table of Contents
1: 息子の英語の変遷
2: 生活・言語環境
3: お家で取り組んでいる英語活動
1:息子の英語の変遷
2歳になった息子。出てくる言葉が日本語、
最初はapple juice(リンゴジュース)、blue car(青い車) Thank you. などの単語やごく短い表現。
次にover there(あっち)、 this way (こっち)、 good night(おやすみ)、More milk! (牛乳もっと!) などのフレーズ。
次は文っぽくなり始め Taxi coming (タクシーくる)、Mama kitchin (ママはキッチン)
そのうち疑問文が増え始めました。
Can you see the airplane? (飛行機見える?)
Do you know cookie? (クッキー知ってる?→ Do you have cookies?とおそらく言いたい)
2歳半ごろになると
Alexa, play PawPatrol songs! (アレクサ、パウパトロール※の歌を流して!)
我が家はアレクサを英語仕様にしているので、
Wow, look at this! (わー、これ見て!)もアニメやママを真似してか、よく言うように。
歌はABCソングや、Twinkle Twinkle Little Star (きらきら星)、Head, shoulders, knees and toes (頭・肩・膝・足)などはそらで歌うようになりました。
2:生活・言語環境
そんな息子のこれまでの言語活動環境はというと、母国語である日本語はしっかり身につけてもらいたいと思っているので、英語オンリーでは全くありません。
保育園:日本語。0歳の時より、平日9:30〜17:30 (1日8時間ほど)
自宅の会話:ママと簡単な英語、パパと日本語
メディア:テレビ、Youtubeは英語7割、日本語3割。
習い事:週末の英語オンリーの体操教室(週1〜2時間)、
最近は私には英語で、
3:お家で取り組んでいる英語活動
ではどんなことをやっているか?ママが英語で話しかけること以外
①英語の子供向けYoutube番組を一緒に見る
ただ見せるのではなく、親も一緒に見てセリフを真似してみるなど、
CoComelon: アメリカの家庭や幼稚園生活のシーンを英語の歌で自然に学ぶ(←英語に自信がない大人にもお薦め!)
Peppa Pig: イギリスの豚さん家族の微笑ましいエピソード
Paw Patrol: ※多くの男の子のハートを掴む、カナダの犬の戦隊モノ
②英語の絵本を読む。
お風呂上がりのルーティン。2〜3冊その時の気分に合うもの
我が家でよく使っているのはこのシリーズ。
③英語の音が出るおもちゃで遊ぶ
音の出る図鑑(図鑑をペンでタッチすると日本語&英語で言ってくれる。クイズや歌も入っている)
タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき (←英語に自信がない大人にもお薦め!)
トーマス機関車のアルファベットの本(アルファベット、数字、色
④食事中やお風呂タイム
食事中はアレクサで英語の音楽や絵本の朗読をかけ流し。
パパとのお風呂タイムには、壁に貼ってあるアルファベット表を一緒に読んでABCソングを歌う♪
⑤英語知育アプリの活用
有償のアプリとして唯一使っているのはLingokids 。オックスフォード出版プロデュースの知育アプリで、
コロンビア大学大学院にて英語教授法(TESOL)修士号取得。アルクの企業研修英語講師、スピーキングテストの試験官、評価官を経て、2011年よりCalvin Klein ニューヨーク 本社のライセンスビジネス事業部にて勤務。
2014年に帰国、浅場眞紀子とQ-Leapを共同設立。大学やビジネススクール、企業のビジネスパーソン向け英語指導に従事。2020年より中央大学ビジネススクール客員教授。