Apr 4th, 2019

第5回「話せる英語ドリル300文」活用法:Step 3 で語順を自動化する


桜が満開ですね。今年は寒かったこともあり、長い期間桜を楽しめてとてもお得な気分です。新しい春、英語学習のスタートにもピッタリの季節ですね。一緒にがんばってトレーニングしていきましょう!

今回はいよいよStep 3

 

瞬間文構築=並べ替え、のトレーニングです。私たちはこのトレーニングを社内では「シャッフル」とも呼んでいます。一つの文をできるだけ意味の塊に沿って分割したものを、順不同に並べた音声を使います。学習者は順不同に聞こえてくる言葉の塊を記憶に留めながら、頭の中で正しい順番に並べ替えて一気に言い切ります。これをスムーズにできるようになってくると構文力(語順を判断する力)が上がりますので、自分で話す際も止まらずに話せる力がついていくでしょう。

 

Day 1の例文7を例にとってみましょう

Step 3では

Ms. Sato ……. to give me a call ……. could you ask

とバラバラの語順で音声が聞こえてきます。
*トレーニングでは文字を見ないで音だけでトレーニングします。ので聞き取りの練習にも良いですよ。難しすぎる!という人はページをめくると裏に上記のように聞こえる順に並べたものがテキストとしてありますので、参考にしてください。

そして
Ms. Sato ……. to give me a call ……. could you ask
を頭の中に維持したまま(これは同時に記憶力のトレーニング=短期記憶のトレーニングにもなります!)自分の文法知識を当てはめて正しい順番に並べ替えます。

ここで「Ms. Satoが主語だ」と判断すると文が成り立ちませんね。
Ms. Satoを主語にしてその後ろにcould you askを入れるとMs. Satoの部分は呼びかけになってしまいます。
Ms. Sato, could you ask …ここまでは完璧!。。。
でもcould you ask の後にto give me a callを続けるとask (人)の目的語の(人)の部分が足りなくて文が完成しません。

 

could you askが疑問文の最初だと気づけば

Could you ask Ms. Sato、とask (人)が完成します。

そして最後のto give me a callを最後につなげて

Could you ask Ms. Sato to give me a call? と疑問文が完成します。

やれやれやっと文が完成です。

でもこのトレーニングはここで終わりではありません。
並べ替えて一気に言う時に「正しいイントネーション」を当てることができるようにしましょう。

 

ここからもう一息、さらなるトレーニング

Step 2で何度も練習したイントネーションをここで再度生かします。正しく並べ替えても、たどたどしく言っているのでは自動化にはまだほど遠いので、ここからさらにしっかりトレーニングしていきましょう。

Could you ask Ms. Sato to give me a call?

① まずYes/No疑問文ですから文末をしっかり上げて言えましたか?
② Could youは機能語なので弱音スタート、低めのピッチでのスタートにできましたか?
③ さらにはStep 2で学んだ通り、Could you ask Ms. Satoとto give me a callと二つの大きな塊(イントネーションフレーズ=IP)をつくり、Ms. Satoでピッチを一度上げ、後半callでもう一度上げる音を作れましたか?
④ 全体をよどみなく一気に言い切ることができましたか?

以上に気を付けて言えれば素晴らしいですね。

自分の発話は録音して確かめる

客観的に自分ができているかどうかは自分の発話を録音し、それをネイティブの音と比べる、ということをしてください。ちょっとめんどくさいし、自分の声を聞くのはいやだ、と思う人もいるかもしれませんが、録音したものを聞くほどいろいろなことに気付ける学習法はありません。すべてに対してやらなくても良いですが、毎日少しでも録音して聞いてみましょう。スマホにある録音機能が便利です。

最強のメタ認知手段です。是非やってみてくださいね!!