Jul 11th, 2018
砂漠キャンプの異世界感
今回は日本でも子育て世代に流行っている(そうな)キャンプの話題です。
SNSで繋がる学生時代の旧友、サンディエゴの友人、妹家族も皆、様々な形態や場所で、実にいろんなキャンプを楽しんでいる昨今。
前回登場したNorth Peak北米セールスディレクターの友人も、色々なキャンプのカタチを提唱していて、私が高校時代山岳部でしていた「山行キャンプとはまた、一味も二味も違うみたいです。。。。定義にあるキャンプとは。
Camping – an outdoor activity involving overnight stays away from home in a shelter, such as a tent.
家から離れたところで、外で、例えばシェルターやテントを使って一泊する野外活動。
Wikipediaからの引用ですが、とても広義ですね。さらに、
Generally participants leave developed areas to spend time outdoors in more natural ones in pursuit of activities providing them enjoyment.
大抵参加者は楽しみを享受する活動(リクリエーション)を追求するため、より自然がある野外で時間を過ごすことを目的として整備された地域を離れること。
と、あります。なるほど。野外で一泊する理由はリクリエーション目的なのですね。
ところで、「キャンプに行く」という表現は、
We go camping. で、”go shopping” や“go skiing”と同様、go ~ing です。「来週キャンプに行くよ」という未来形でも、 We’re going camping next week. と、進行形のように表しますね。ごく近い未来だからです。
さて、一クセも二クセもあるキャンプを語るなら、この経験を語らずして!と思ったので、今回の話題に選んでみました。どんなキャンプだったかというと。
砂漠のど真ん中でのキャンプでした。
なかなか体験できませんよね!?
場所は、自宅から3時間ほど車で南東の方向に行くとある、
ほぼアリゾナ州との州境にあるGlamis Sand Duneと呼ばれる砂丘地帯。
砂丘のみで本当に何もない、周りはRV車*やトレーラーばかりが停まっているキャンプ場とは名ばかりの場所に、私と友人の普通車をチマッと停め、
強風の中(砂漠は夕方砂嵐となることが多い)テントを設営し始めました。
息子たちも手伝ってくれ、なんとか形に。
でも砂と戯れたい、砂丘を転がり落ちたい彼らを即戦力にするには、まだまだ修行が足りません。
*RV車 – a recreational vehicle. Usually it has a living space, including living room, bedroom, kitchen, and bathroom. 〔居住用スペースの付いた自動車(キャンピングカー)や被けん引車(キャンピングトレーラー)。典型的には、居間・寝室・キッチン・トイレ・シャワーなどの設備を持つ。
写真提供Shinano H.
そして、
移動用の軽量テントなので早くも飛ばされそう!テントの中も砂まみれ。
目的だった「砂漠の月」は雲に隠れて見えず、
気温も夕方に到着しても40度以上、
夜中も外で寝られるほどのカラッとした熱。これぞ砂漠!
写真提供Shinano H.
そんな中風は収まり、グリルを出していざ夕食。
豪華に豪快に、サーモン、ステーキ、エビ、トウモロコシなどの野菜を焼いて、
連なる砂丘を眺めながら頰張る夕ご飯は最高でした。
月の表面に取り残されたような。。。そんな異世界感。
砂しかないのに、圧倒的な自然の美は写真では伝わりにくいな。
キャンプファイアもお決まりですね。火を焚いて仲間と囲み語らうのは格別の楽しさ。
ここで、キャンプファイアにまつわる英語表現をご紹介。
キャンプファイアを作ることを、make/build a campfire, と言います。
キャンプファイアを囲むことは、gather/sit round the campfire。
キャンプファイアの周りで語られるのが怖い話なのは、古今東西一緒のようです。campfire ghost story, spooky/scary campfire story/taleなどと言います。
面白いのが、キャンプファイアの飛び火を runaway campfireということ。火が逃げているように見えるからでしょうか。そして、アメリカではお決まりのスモア。
s’moreと言って、焼きマシュマロと板チョコレートをグラハムクラッカーで挟んだキャンプの定番デザートは、キャンプファイア中、欠かせません。
宴もたけなわ。しか〜し!!!Dune Buggy**のメッカらしく、暴走族よろしく子どもも大人も爆音で近くをひっきりになしに行き交います。
夜中までこの騒音に悩まされながらの就寝となりました。
**dune buggy − a recreational motor vehicle with large wheels, and wide tires, designed for use on sand dunes, beaches, or desert recreation.
砂地を走れる太いタイヤのついた2〜4人乗りのエンジン車で、改造して砂漠、砂丘やビーチで走らせて楽しむ。乗るのに免許証はいらない。
次の日の朝は、気温が上昇する前に早々と退散。
朝からDune Buggyは相変わらず爆音で行き来していました。
次は別の静かなキャンプ場で、天候の良い時にRV車で行くのもいいな。
さて、シリーズ11回でお送りしているブログも、これが最終回です!
なんだか寂しいですね〜。でも!!
今後も折をみて、日常の発見や思いを発信させていただく機会はあると思います。
さようならではなく、これからもよろしくお願いします!
全米・カリフォルニア州認定スクールサイコロジスト、通訳・翻訳者。
筑波大学大学院教育研究科・臨床教育学修士(MS)、米国サンディエゴ州立大学大学院カウンセリング学科学校心理学プログラム修了(MA & EdS)。日本にて小中学校職員及びカウンセラー、大学カウンセリングチームメンバーとして勤務。カリフォルニア州にて自閉症児への行動セラピスト、特別支援学級職員として勤務。学校心理学関係の研究員、特別講師を兼務しつつ現職。