第4回「はなドリ 300文」活用法:Step 2 可視化されたイントネーションで徹底訓練!

更新日 : 2019年3月17日

SXSWから戻ってきました。1週間も英語漬けになっていると自分の弱点も明確になってくると同時に自分の限界を少し広げていく感覚もあります。話しながら自分の持つ構文やスピードのリミットを押し広げていく感覚はなかなか面白かったです。もう一人の自分が外から自分の発話をモニターしてる感じです。

日本で通じても外に出ると通じない

毎回外に出るたびに思うのですが、日本で英語を使っていると、日本人の英語をわかってくれるネイティブに甘えてしまっているので自分の発音やイントネーションが気づかないうちにかなりメリハリの弱いものになっているのです。日本で英語を使う環境では相手も日本人に慣れたネイティブスピーカーであることが多いので、イントネーションや発音が甘くてもこちらの言っていることをわかってくれます。でもいったん外に出て、日本人とあまり話したことがない人たちや、日本人が話す英語に慣れていない人たちと話すときは、発音のメリハリやイントネーションをもっともっと明瞭にして話さないと通じない場合が多いです。いつも受講生の皆さんに、「もっと口を動かして!音が違えば見た目も違います!声ももっと大きく!」などと指導しているくせに、自分も外では同じ状況です。ましてやテキサス、SXに参加している人たちはいろいろな国から来ているので、そういう人たちとはお互いに思いやりを持って第二、第三言語としての英語を使えますが、ローカルの人たちは容赦ない(笑)です。そしてそれがまた学習者としての自分には良い刺激なんですけれどね。

可視化されたイントネーション

さて、今回は前回のStep 1に続き、Step 2についてお話します。ここではイントネーションの可視化、という初めての試みをしています。既存の英語テキストでここまでイントネーションを可視化しているものはほとんどないと思います(あったらごめんなさい)。ほとんどないには理由があり、これを決定するのはそう簡単ではないからです。英語音声学の専門家(それもネイティブが望ましい)のアドバイスが不可欠ですし、何をどう見せるか、を決める必要があります。これをラインで見せることは私たちにとっても大きなチャレンジでした。

イントネーションは基本的にスピーカーの伝えたい、強調したい内容によって変わるものなので、ひとつの文に対して「これがこの文のイントネーションです。」とは言い切れません。では今回どのようにイントネーションを決めたのか、というと「デフォルトのイントネーション」つまり、特別な文脈がない場合ルールに則ればこうなるだろう、というのを理論上まず出しました。そしてそれを専門家のアドバイスの元に確認し、そして最後はプロのナレーターさんに読んで自然であることを確認してもらいました。このように多くのプロセスを経ていますので、自信をもって本の中でご紹介することができます。

ナレーターさんを完コピ

一般に日本人の英語は音の高低の幅が非常に狭く、イントネーションにメリハリがないので聞き取りにくい傾向にあります。このStep 2では今までの自分の発音やイントネーションの在り方をいったん捨てて、ナレーターさんの読み方を徹底的にコピーする、という練習をしてください。簡単なようできちんとやるにはかなり大変です。

毎回、自分の音声を録音して客観的に聞くようにしましょう。そうするとナレーターさんの音との違いがよくわかり、気づきが増えます。

基本のイントネーションを体得するこのプロセスを経ることによって、何よりもイントネーションに対する皆さんの感度とawareness =意識が上がります。そしてそれがより深い学習への一歩です。「気づき」があるから「学び」があります。

例えばpleaseという単語、文末に来た時に後ろを上げて読んでしまっていないですか?Pleaseは後ろを上げるとかなり懇願しているニュアンスを出してしまいます。イメージとしては指を組んで跪いてお願いするイメージでしょうか。単にビジネスライクに「お願いします」というだけなら、文末のpleaseは弱く(伝えたい意味の中心ではないですから)下げ調子がデフォルトです。Day 1の3番や9番に例がありますので、やってみましょう。

また、例文中の下線の引いてある単語がもっとも強勢が置かれる単語になります。その中でも網掛になっている母音が強勢のある音節なので、すこし長めに、声も大きく、ピッチも高めで読んでくださるとメリハリがしっかりします。発音ポイントとラインを確認し、ナレーターさんの音声を聞き、しっかり真似をする。そして録音し、自分で自分にフィードバックすることでどんどん英語らしい音になっていくはずです。

そんなに発音やイントネーションにこだわらなくても伝わればいい、中身がよければいい、と思っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、聞き手に配慮した聞きやすい英語だと相手が話を聞いてくれる確率がぐんと上がります。例えばスピーチやピッチの場合、聞き取りにくい英語ではオーディエンスはすぐに聞くのをやめてしまいます。相手があまり努力しなくても聞き取れる発音やイントネーションはとても大事です。

頑張って練習してくださいね!!

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浅場 眞紀子

浅場 眞紀子

代表取締役Q-Leap
慶應義塾大学卒 コロンビア大学ティーチャーズカレッジ英語教授法(TESOL) 修士号取得 米穀物メジャーCargill, 石油メジャーBPの外資2社に計10年トレーダーとして勤務。その間ChicagoとNYに3年駐在。 現在企業のエクゼクティブ担当として数多くのプライベートレッスンを手がけている。 その他大学、専門学校でTOEIC SW クラス、TOEIC公開講座などを担当中。 2014年 ビジネス英語研修会社 Q-Leap 設立

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