継続と変化 2006 -2016


皆様、新年明けましておめでとうございます。
先日、お世話になっている方のポストをきっかけに10年前自分は何をしていたかと考えたら
100%専業主婦!!でした。
毎日お弁当と3食を作り、家事をし、子ども3人分の学校行事をこなし、塾に通わせ、お稽古に付き合い、ママ友とランチをする、というのでほぼ100%毎日終わっていました。
あの時はそれが自分にとっての日常でしたし、それを楽しんでいました。
今はその当時とはかなり違う生活をしているのですが、急に変化したわけでは全くなく、10年かけて毎日ミリ単位、いえミクロ単位に少しずつ変化してきたのだと思います。そして自分の中に継続して起こった変化がたまたま同じ方向を向いていたのかもしれません。
10年継続するとかなりの変化が見えてくるものですね。
最近私の「昔」を知っている複数の方から「20歳くらい若返ったんじゃないの?」と言われます。
嬉しいような悲しいような。。。
え、じゃあ当時の私って。。。??
「全く構わなかったじゃない。大抵いつも短パンにTシャツ」
「そういえばそうだった。。。」
ま、そういうわけで人間は常に変化しているんですね。
お母さん100%の時代 まさに in 2006 ↓
最近「腑に落ちた」読み物の中に養老孟司さん、村上春樹さん、小川直子さん+河合隼雄さんの本があったのですが、
突き詰めれば同じことを皆さん違う言葉で言われていたような気がします。
つまり、自分という確固とした存在があると思っているから“自分の本来の姿”とか“自分の本質”などというものを探そうとしたり、見つけようとしたりするのだけれど、
実はそんなモノは無い
ということです。
死体を扱う養老さんは「生きている人間は常に変化している」と仰いますし、
村上春樹さんは「自分がだれかは牡蠣フライを詳細に説明することで少し見えて来るかも」と仰る。
小川洋子さんと河合隼雄さんは「人は自分で自分の物語を作ることで自分に起こる様々な不条理の辻褄を合わせている」と。
山道を歩いている時に遥か下の谷間から聞こえて来る渓流の水音… かもしれない、とこの3冊を読んで「腑に落ち」ました。
村上さんも書いているように、見えるわけでもなく、触れられるわけでもないけれど、確実にどこかにあるもの。
歩を続ける中に継続して現れて来るもの。
何とは言えないけれど自分の関わったものを通して見えて来る共通する何か、なのかもしれません。
自分の良いところも、足りないところも、自分が携わったものからはっきり見えて来るように思います。
それだけに後ろを振り返って反省することばかりです。
Q-Leapは今年、会社として3年目に入ります。常に変化と挑戦を受け入れながらも
愛場と私の英語教育に対する情熱と想いが「どこかに見える」仕事
をこれからもしっかり頑張っていきたいと思います。また、私たちと英語を通して関わるみなさまの継続する変化のお手伝いができたら何よりも嬉しいと思います。
本年も引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます!
著者について

浅場 眞紀子
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