Apr 3rd, 2022

育児と英語 ー 愛場家の英語子育て事情


専門はビジネス英語ですが、2019年に出産し、英語を使いながら子育てするようになったので、いつもとは少し違うおやこで取り組む英語について書いてみることにしました。

大学院で英語教授法(TESOL)を専攻し第二言語習得の理論を学んだ者としては、日本での多言語子育ての難しさも理解しており、こどもの英語教育もあくまで「長期戦」と捉えています。ただし、臨界期仮説(critical period hypothesis)でも知られているように、語学習得の天才とも呼ばれる幼児期に、生活の一部に英語を取り入れることによって、英語耳・英語貯金を作れると、先々の英語習得の大きなアドバンテージとなるのは事実です。

ここでご紹介する我が家の取り組みは、そのような理論を踏まえての子育て方針によるもので、あくまで一例です。成長と共に今後も変化していくものですが、生後からこれまでの取り組みの記録とその結果として、これからお子さんの英語教育を考えておられるご家庭の参考になればと思っています。詳細は、下記の「3: お家で取り組んでいる英語活動」で紹介しています。

Table of Contents

1: 息子の英語の変遷
2: 生活・言語環境
3: お家で取り組んでいる英語活動

1:息子の英語の変遷

2歳になった息子。出てくる言葉が日本語、英語ともにどんどん増えてきました。日本語の方が量、質共に強いですが、英語力の変遷としては、
最初はapple juice(リンゴジュース)、blue car(青い車) Thank you. などの単語やごく短い表現。
次にover there(あっち)、 this way (こっち)、 good night(おやすみ)、More milk! (牛乳もっと!) などのフレーズ。
次は文っぽくなり始め Taxi coming (タクシーくる)、Mama kitchin (ママはキッチン)

そのうち疑問文が増え始めました。
Where are you, Mama? (ママどこ?)
Can you see the airplane? (飛行機見える?)
Do you know cookie? (クッキー知ってる?→ Do you have cookies?とおそらく言いたい)

2歳半ごろになると

Alexa, play PawPatrol songs! (アレクサ、パウパトロール※の歌を流して!)
我が家はアレクサを英語仕様にしているので、パパやママがアレクサに話しかけるのを真似するようになりました。

Wow, look at this! (わー、これ見て!)もアニメやママを真似してか、よく言うように。
歌はABCソングや、Twinkle Twinkle Little Star (きらきら星)、Head, shoulders, knees and toes (頭・肩・膝・足)などはそらで歌うようになりました。

2:生活・言語環境

そんな息子のこれまでの言語活動環境はというと、母国語である日本語はしっかり身につけてもらいたいと思っているので、英語オンリーでは全くありません。

保育園:日本語。0歳の時より、平日9:30〜17:30 (1日8時間ほど)
自宅の会話:ママと簡単な英語、パパと日本語
メディア:テレビ、Youtubeは英語7割、日本語3割。Netflix、知育アプリ、Alexaなどは英語のみ
習い事:週末の英語オンリーの体操教室(週1〜2時間)、ママ開催のおやこ英語の会(月1時間)

最近は私には英語で、パパには日本語で話しすようになってきました。コードスイッチ(対話相手による使用言語の切替え)は比較的うまくできている模様です。

3:お家で取り組んでいる英語活動

ではどんなことをやっているか?ママが英語で話しかけること以外にやっていることは、基本以下の5つ。

①英語の子供向けYoutube番組を一緒に見る
ただ見せるのではなく、親も一緒に見てセリフを真似してみるなど、一緒に反応する時間を作るのがポイント。

CoComelon: アメリカの家庭や幼稚園生活のシーンを英語の歌で自然に学ぶ(←英語に自信がない大人にもお薦め!)

Peppa Pig: イギリスの豚さん家族の微笑ましいエピソード

Paw Patrol: ※多くの男の子のハートを掴む、カナダの犬の戦隊モノ

 

②英語の絵本を読む。
お風呂上がりのルーティン。2〜3冊その時の気分に合うもの
我が家でよく使っているのはこのシリーズ。

First Little Readers Guided Reading Level B: 絵が可愛くて文もシンプル(←英語に自信がない大人にもお薦め!)

 

③英語の音が出るおもちゃで遊ぶ
音の出る図鑑(図鑑をペンでタッチすると日本語&英語で言ってくれる。クイズや歌も入っている)
タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき (←英語に自信がない大人にもお薦め!)

トーマス機関車のアルファベットの本(アルファベット、数字、色などが学べる)

 

④食事中やお風呂タイム
食事中はアレクサで英語の音楽や絵本の朗読をかけ流し。

パパとのお風呂タイムには、壁に貼ってあるアルファベット表を一緒に読んでABCソングを歌う♪

⑤英語知育アプリの活用 

有償のアプリとして唯一使っているのはLingokidsオックスフォード出版プロデュースの知育アプリで、クオリティは高く、ゲームや音楽、フォニックスなどを直感的、かつインタラクティブに学習できます。使用時間は1日30分~1時間程度。

 

母国語の日本語が上達してくると、英語で話されるのが嫌になる時期もあります。そんな時は思い切って子ども英会話のクラスに参加し「場所を変える」「話す相手を変える」など工夫して、自然に入り易い英語環境を作ってあげるのも手だと思います。
もう少し年齢が上がり、ちゃんと座って相手の話を聞けるようになってきたら、親子で参加できるオンライン英会話(NativeCamp etc,)を利用するのもいいと思います。親子で楽しく英語力アップできると一石二鳥かもしれませんね!