コラム

札幌の姉妹都市Portlandへの旅

2018年6月11日
池田 真依子池田 真依子
札幌の姉妹都市Portlandへの旅

少し前になりますが、4月の春休みに、列車の旅をしてきました!
出発点はSan DiegoのSolana Beachから、なんと32時間かけてカリフォルニア州を縦断し、オレゴン州はポートランドまで。
実はこの列車の旅、私のbucket list*の一つでした。

*Bucket list:死ぬ前にやりたいことや行きたいところをあげたリストのことをさす。
A list of activities someone wants to do before he or she dies. It comes from that it is a list of things a person wants to do before they “kick the bucket.”

*Kick the bucket(バケツを蹴る):英語のイディオムで、「死ぬこと」をさす。
To kick the bucket is an English idiom, considered an informal or slung term meaning ‘to die’.

Santa BarbaraからSan Jose近くまで海岸沿いをひた走る箇所が、絶景続きで有名なのですが、名物ご夫婦のrangers**がガイドをしてくれます。その博識さに感嘆しつつ、景色を堪能するのが醍醐味でした。列車はviewing car (閲覧車), dining car(食堂車), snack bar(軽食バー), sleeping car(寝台車)などがあり、そこを行ったり来たりすることで、アクティブな子どもたちの暇も潰せました。

**Ranger:森林保護官、自然保護官、公園監視員、動物管理官など、主に部隊・組織の隊員・職員を指して称され意味合いは広い。
Mostly referring to park ranger or forest ranger, a person charged with protecting and preserving protected parklands.

列車の旅

列車の旅

さて、寝台車に一泊したあと、午後の3時頃に到着したPortland。
一言。とても面白いステキな街でした。
常に霧雨sprinkling, fog rainが降っているような季節でしたが、半砂漠から来た私たちにはとにかく緑がまぶしい。
Portlandといえば、札幌市と姉妹都市です。四季の感覚や街のキャラクターが確かに似ている。

世界主義的、おしゃれでプレッピーなところとか (cosmopolitan, fashionable, preppy)、
学術的、芸術的かつアウトドアスポーツも盛んなところとか(academic, artistic, outdoorsy)。

地元の人はPortlandを small & smart cityと呼ぶんだそうです。
南カリフォルニアほどではないにしろ、東京への直行便があるくらい日本人もたくさん住んでいるし、日本人には住みやすい街なのかも、と感じました。

ポートランドの街並み

もう一つの私たちの目的は、昨年の8月からPortlandに赴任している友人家族に会うことでした。
Snow Peakという日本発のキャンピングギアを主に扱う会社の北米セールスディレクターをしているご主人について、東京での仕事を辞めPortlandでの新たな生活を始めた家族です。
お子さんも、現地の学校に転校、英語がゼロの状態から始めたというから、
とても勇気がいったことでしょう。
どうしているかなと、この機会に生活ぶりを見てみたいと思ったのでした。
驚いたのは、珍しくもお子さんの通う普通の公立学校がJapanese Immersion Program***を採用していること。授業の半分は日本語で行われるので、お子さんの適応はすんなり迅速だったのだそうです。 羨ましい限り!

次は街を出てハイキングなど周辺の自然を楽しみたいな、とまた戻ってきたい意思を強固にして、帰途につきました。

***Japanese Immersion Program: Students spend half their day learning in Japanese and the other half in English. Teachers provide lessons in literacy, math, science, and social studies in both languages. (5年生になると、日本に訪問しホストファミリーと生活、学校や観光、アクティビティ参加などたくさんのことを体験するのだそう。いいですね!)

著者について

池田 真依子

池田 真依子

全米・カリフォルニア州認定スクールサイコロジスト、通訳・翻訳者。 筑波大学大学院教育研究科・臨床教育学修士(MS)、米国サンディエゴ州立大学大学院カウンセリング学科学校心理学プログラム修了(MA & EdS)。日本にて小中学校職員及びカウンセラー、大学カウンセリングチームメンバーとして勤務。カリフォルニア州にて自閉症児への行動セラピスト、特別支援学級職員として勤務。学校心理学関係の研究員、特別講師を兼務しつつ現職。

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