Feb 4th, 2020

教養としての英会話:近現代美術を語ろう!


海外出張や海外からゲストを迎えた時など、外国人とビジネス以外の話をする機会に「何を話せばいいの?」という質問をよくいただきます。
スモールトークのとっつきやすい話題としては、家族・食べ物・スポーツなどがあると思いますが、少し「教養のある話がしたい!」と思っていらっしゃる方々にお勧めなのが、『美術』に関するものです。
実際私もニューヨークで働いていた頃はアートの話題がとても身近なものでした。アッパーイーストサイドにあるMetとして知られるメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、ミッドタウンの現代アートのMoMAといった大型のものから、ダウンタウンやブルックリンにある小規模ギャラリーまで、世界中の名作、新作を扱う多くのミュージアムがある街では、特にアートの話題が日常に溢れています。特設展がある時などは Have you seen the exhibition yet?  (もうあの展示はみた?)なんて会話がよく聞かれました。

そこで、日本のビジネスパーソンへのお勧めの1冊として「教養としての近現代美術史」三田晴夫著(自由国民社)をご紹介します。https://www.amazon.co.jp/dp/4426125626/ref=cm_sw_r_cp_tai_M9PnEbA62QGT4

美術にこれまで無縁だった!という人たちにも分かり易く、歴史的な背景を踏まえて19世紀、20世紀以降の代表的な画家や作品を説明してくれています。

例えば、日本人にも馴染み深い印象派(Impressionism)のモネ(Claude Monet)やルノワール(Pierre-August Renoir)、象徴派(Symbolism)のゴーギャン(Paul Gauguin)、ゴッホ(Vincent van Gogh)の作品については、英語でも話しやすいかもしれません。

I saw Van Gogh’s “The Starry Night” and “Cypresses” at MoMA today. I was totally impressed by his dynamic painting style. I couldn’t believe his works were never appreciated during his lifetime!
(今日MoMAでヴァン ゴッホの「星月夜」と「糸杉」を見ました。彼のダイナミックな画法に本当に感動しました。生前には彼の作品が評価されていなかったとは信じられなかったです!) のように感想を述べてみるのはいかがでしょうか?ちなみに、Van Gogh(ヴァンゴ に聞こえる)もそうですが、画家やの作品の発音が日本語のカタカナとはだいぶ異なることが多いので相手に分かるように英語での読み方を確認しておくといいですね。

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/437980

この本でも現代アートがたくさん取り上げられていますが、国際的に知られている日本人現代アーティストについても話せたらいいですよね。
例えば草間彌生のポップアートは世界でも特に有名です。最近は外国人が彼女の作品をはじめとしたモダンアートを見ようと、わざわざ瀬戸内海の直島まで足を運んでいます。アート好きな外国人が来日する際は直島を勧めてあげるのはいかがでしょうか?

If you like modern art, Naoshima is worth visiting. You can see Yayoi Kusama’s Red Pumpkin with her signature polka dots there.
(現代美術がお好きでしたら直島は訪れる価値があります。そこでは草間彌生の有名な水玉模様の赤かぼちゃが見られますよ。)


http://www.naoshima.net/art/art_miyanoura/

今年はビジネス+教養でワンランク上のコミュニケーションスキルを身につけるのはいかがでしょう!