Interview


受講生インタビュー

日本のスタートアップを世界に発信 ー 進化する42歳のカッコいい英語


ANRI ジェネラル・パートナー
河野 純一郎

Profile

2002年、国内最大手のベンチャーキャピタルである株式会社ジャフコ(現ジャフコグループ株式会社)入社。日本国内のスタートアップへの投資業務、ファンド募集業務に従事。2008年に伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社に転じ、11年間の在籍中、数々のスタートアップの上場及びM&Aを支援し、Forbes投資家ランキングに幾度もランクイン。2019年、独立系ベンチャーキャピタルであるANRIに参画、現在に至る。

英語力をつける必要性を感じたきっかけは?

河野:私、前に勤めていた伊藤忠グループの投資会社を辞めて2019年の6月にこの「ANRI(アンリ)」というファンドに移ったのですが、その時に英語の必要性を強く感じたというのが、学習を本格的に始めようと思ったきっかけです。

なぜかというと、私がこのANRIというファンドに入ったことをきっかけに、より大きいベンチャーファンドを作ろうという計画をし、結果的に250億円のファンドを作ることができたんですね。その中で海外のお金をいかに日本に呼び込んで、より大きいリスクマネーという投資資金を日本のスタートアップに供給して行くか。そのためには、海外の人たちからのお金の必要性というのを私は感じたんです。そうなると、僕らは英語を使って、日本のスタートアップの魅力であったり、僕らのファンドの特徴だったりというものを的確・適切に伝える必要性をものすごく強く感じたんですね。

私共の会社は若いメンバーになればなるほど英語が堪能なんです。ですから僕がその足かせになっては申し訳が立たない。これまで散々その必要性を認識しながら、忙しいとか、なかなか海外の方と出会う機会も話す機会もないから、ということで避けてきたわけです。 それを何となく罪悪感として感じながらも、きっかけを持てなかった。でも、会社が変わるというところを1つの転機として始めてみようと思った、というのが最大のきっかけですね。

それまでは英語学習に関しては何かされていたましたか?

河野:もともと大学受験の時に、受験英語をかなり頑張って勉強したっていうぐらいですね。それ以降も、受験英語に関しては結構得意だったので、そういう意味では英語を継続的に勉強したいなあという意欲は持ちながら、たまにラジオを聴いたり、教材を手にとってシャドーイングをやってみたり。でも継続的に一貫した姿勢で取り組んだということはなかったです。何かに手を出しては途中で終わり、また「何かやらなきゃな」って言って、新しい教材に手を出して、最初の数ページ読んで終わり…なので、本だけはいっぱい買っていた記憶があります。本を買うことで何となく罪滅ぼしになっているような、そういう状態でしたね。 

現在はどのくらいの頻度で受講されていますか?また、Q-Leapを知ったきっかけは?

河野:まずQ-Leapさんを知ったきっかけは、Unipos株式会社の田中弦代表です。我々が前職時代に彼の会社に出資を差し上げて、株式上場されているんですけれども、そういう長い人間関係の中で、すごくお互い仲良くさせてもらっていて。それで、弦さんと食事をした時に、「自分もドバイで英語でプレゼンテーションをして、それをきっかけに英語の勉強を本格的に始めたんです」っていう話を聞いていたんですよ。「すごくいい」っておっしゃってたので「どなたに教えてもらってらっしゃるんですか?」と聞いたんです。 そうしたらQ-Leapさんだっていう事で。大変お忙しい方々だって聞いていたのですが、無理を言って紹介してもらったというのがきっかけですね。

僕らの投資も同じで、やっぱり信頼している人が信頼している人だったり、信頼している人が「いい」と言うサービスであったりモノっていうのは、それだけ信用に足るっていう風に僕も思っているので、弦さんを介してご紹介頂いたということですね。

ありがとうございます。今、私達のクライアント様は、ご紹介がほぼ100%。それは本当にありがたく、ご紹介いただく度に背筋が伸びる思いがあって、私たちもご紹介して下さった方を裏切らないように、精進していかなくちゃと思っています。

河野:それは私の方も同じで、やはりその紹介者である田中さんの顔に泥を塗らないように頑張らないといけないなって。やっぱり英語をちゃんと継続的にやるっていう動機をどれだけ保てるかだと思っているんですね。 なので、そこにしっかりと投資をする。それはお金も時間もそうですし、社内にコミットメントを表明することで逃げられなくする。弦さんからの紹介ということで、弦さんのメンツを潰せないようにっていうのも、逃げられない、追い込みをしてるって意味でも効果はすごくある。「弦さんも頑張ってるから、僕も頑張んなきゃ。」というのもあります。

Q-Leapのレッスンはいつからどのような形・頻度で受講されていますか?

河野:今の学習のペースで言いますと、火曜日と金曜日 週に2回、一回90分を、もう2年近く継続させていただいています。最初はそれだけ時間を取れるかなとか、いろいろ思っていましたけど、基本は予定を完全にブロックして社内の予定にも入れているので、よっぽどの事がない限り、その時間帯を邪魔されることなく、いい意味で自分の習慣にもなっています。

Q-Leapから出されている課題の内容について教えてください。

河野:共通しているのが、まず「単語・ボキャブラリー」ですね。

浅場先生には「書籍の翻訳」をやって頂いていまして、あとは「コロケーションの学習」と「スピーキング」ですね。最近は、スピーキングをより研鑽していくための「正確なリスニング」っていうところを今やって頂いています。

愛場先生は「ボキャブラリー」と「リスニング」その要約であったりとか、それも含めた「スピーキング」あと「発音発話矯正」というところをやって頂いて、英語を網羅的に習得して行く上で必要なことを、適切なレベルでやっていただけてるなと感じますね。

網羅性というのは確かに、キーですよね。やはり4つの技能が全て一緒になって、総合的な英語の運用力が高まっていくので、インプットも大事だしアウトプットも大事だし。河野さんは包括的に力を上げていかれていると思います。

河野:結構、目からウロコのことが本当に多くて、やっぱり受験英語とか、これまでの学習の中では、本質的に大事であろう事を実は学んできていなかったんだな。ということをすごく感じますね。 例えば、「リンキング」であったりとか、「イントネーション」とか、全く習って来てないので、だから自分の喋っている英語が不自然に聞こえるんだなっていう事だったりとか、そういう事は確かに習ってきてないなあっていう意味では、すごく本質的なことを教わっているなっていうのを感じますね。

日々の学習時間はどのように捻出されていますか?

河野:やはり、自分で時間を作り出すしかないです。

私は元々朝型の人間なので、最近ですと早朝の時間ですね。朝は大体4時半から5時ぐらいに起きてきていて、朝食までの一時間から一時間半位ですかね。それはだいたい1人の時間の中で英語学習に充てるっていう感じですね。これは、ある程度まとまった時間。あとは帰宅してから寝るまでの時間。あとは隙間時間ですね。隙間時間はランチの時間とか、打ち合わせと打ち合わせの間のちょっとした時間であったりとか。移動時間のタクシーの中とか、自分で車を運転するときは、信号待ちの時間とか。

車には英語教材が何冊か、ちゃんと積んであって、赤信号で止まると苦手な単語をもう一回見てみたりとか、そういう意味では無駄な時間をなくすべく、その時間に1つでも単語を覚えよう、1つでもフレーズを覚えようということを意識的にして、時間を作るようにしてます。

ートータルで一日どれぐらいですか?

河野:2時間ぐらいはやってると思いますね。毎日。

やっぱり2時間自己学習されると、本当に半年とか一年ではっきりと変化が見られますよね。これが1時間だけだと長いことやってもなかなか変化が見られないんですが、ある程度インテンシブにやっていただいていることで、非常に進歩が可視化されると思います。

河野:こんなに継続的に勉強したことは生まれて初めてかもしれないですね。受験勉強って一過性と言うか、半年間頑張ろうって。で、合格したらもう後は…という感じですよね。今は学生のときほど時間がとれないんですけど、2年間も毎日毎日こつこつ継続的に学習をして、その習慣ができたっていうことはすごい事だなと自分でも思ってますね。

ご自身の変化はどのように感じていますか

河野:スタートした時は、意欲は高いけど苦手意識があって、且つ「うまく喋らなきゃ」とか、「完璧に話さなきゃ」とかっていう思い込みが強かったので、なかなか話せない、話すことから遠ざかっている、そんな状況でした。今はそれなりに自信もつきましたし、英語への苦手意識も減りましたし、目にした時にわかることが圧倒的に増えてきていると思います。海外の人たちとのミーティングの際も昔は、居るか居ないかわからないぐらい、自分に話が振られないように存在感を残しつつ存在感を消すという(笑)。でも今は自分の会社の説明であったり、ある程度こなれたものに関しては、結構自信をもって語れるようになってきたので、そういう意味では、まだまだ求めるレベルには達していないけれども、着実に成果が出ているという自信を持てている状態ですね。

語彙がすごくいいですね。Smalltalkやレッスンの合間に特定のトピックについて話される時に、「ここで使うのに最適なボキャブラリーだな」と思うものがすっと出ています。語彙選択が良いと、聞いている方も「この方は言葉を知っているな、教養があるな」って思いますし、また難しいものを読んだり聞いたりしたときの理解も速く、嬉しいですね。

河野:やっぱりベンチャーとかスタートアップの情報って、海外からの情報が圧倒的に多いですし、かつ圧倒的にフレッシュなんですね。昔は日本人が記事を翻訳してブログに書いているのを読んだり、Google翻訳を使ったり。でも最近は英語の記事のままを読んで、内容がある程度理解できるようになったのと、YouTube等で海外の投資家や起業家のプレゼンテーションを見た時に、前よりも確実に分かるようになっています。そういった事を通じて、日常の中で自分の進歩というものを明らかに感じられるようになったっていうのは、すごく嬉しいことですね。

自分自身も40を過ぎて英語に対して真摯に向き合うということを始めたので、脳みその発育状況で言うと遅いのかな?とか思うわけですよ。その中でも頑張れている。多少進みが遅くても確実に進んでいるっていう実感を持てるっていうのは、英語学習を通じて自分の自信に繋がっていますね。


英語ができるようになって、良かったこと・メリットだと感じていらっしゃることは?

河野:海外の人とのミーティングの時に臆せず話せるようになったし、自分の英語を試すチャンスとして良い場所だな、と前向きに捉えるようになったっていうのも、いい事だと思うんです。あとは英語そのものではないんですけれども、「継続的に習慣的に勉強をできる自分」っていう事に対してすごくポジティブに自信を持てるようになりましたね。これは英語学習を通じた、副次的なメリットだと思うんですけど、これはすごく感じています。

あと謙虚になれますね。やっぱりどこまで行っても第二外国語なので、多分学びに終わりも無いですし。毎回、前の授業であったり、外国の方との会話の中でも、あの時こういう風に言えばよかったっていう悔しさ、至らなさと、それでも会話ができたっていう喜びと…その中で謙虚に学び続ける。日本語だったら悠長に自分の思い通りのことを100%言えるので、うちひしがれるって事がコミュニケーション上あんまりないんですけど。でもやっぱり英語の方が言いたいことが言えない、そのフラストレーションと、言ったことが通じたっていうところで、謙虚に学び続けようと思える、驕らずにいられる自分っていうのは、学習に伴って得られたことかなって思いますね。

ご自身の英語に関して周りの方から何か評価を受けたことはありますか?

河野:あります、あります。それこそ、海外の方とのミーティングの時に「河野さんすごい綺麗な英語を喋りますね」と言われたりとか。あと、会社でオンライン英会話をみんなでやったんですよ。フラミンゴっていうスタートアップのサービスを使って。僕としてもQ-Leapさんでやった内容を使って、発話の機会を増やせるっていう意味ではいい機会だと思ったんです。そのとき、自分はちょっと謙遜もあって「全然英語ができません」みたいな感じで話していたら「いや、すごいできるじゃん」「そんな難しい単語知ってるの?」と相手の外国人に驚かれたことがあって、自分ではまだまだ全然できないなと思っていても、結構できるっていう風に思ってくれるんだなって思いました。毎日早く起きて勉強やってるんだよって言うと、周りの人からすごいですねって言われるけど、「いや、俺は進化する42歳だから!」って。

そういう意味ではメンバーからしてみても、上にいる人が新しいことにチャレンジして、習慣的に学びを継続して努力しているっていうことは効果があるのではないですかね。偉そうなことを言うよりも「上の人が頑張ってるから、自分たちも頑張ろう」っていう風には確実に感じてくれてると思いますね。

河野さんが今日本語でアプローチしてらっしゃるようなことを、そのまま英語でできるようになったら、ものすごいメリットですよね。

河野:本当にそうだと思いますし、やっぱり日本のスタートアップの魅力、そういったものをどんどん発信して行かないといけないんですよね。我々が。

やっと海外の投資家さんが、日本のベンチャーに興味を持ってくれるような状態になっているんです。だからこそ、彼らからよく言われるんですよ。「日本に投資したかったんだけど、なかなか情報が出てこないから、わからないんだ」「わからないものには投資できない」と。まだまだ僕らもちゃんと伝えていかなきゃダメだね、と言うことです。 僕らも英語でも、日本の情報の積極的な発信を役割として求められているなって言うのを感じていますね。

今後の具体的な目標は?

河野:今ちょうど新しいファンドの募集を始めるんですけれども、前よりも大きい規模のファンドを予定しているんです。そういう意味では、いよいよ海外の機関投資家さんとの本当にガチの交渉が始まってくる。彼らに対して自分の言葉で自社の魅力を適切に伝えたいです。そういった生きた実効性のある英語力を身につけ、自信をもって流暢に語りたいですね!

日本人なんだから流暢さを求めなくていいんじゃないかって、社内メンバーは言うんですけど、でも僕は、どうせしゃべるのであれば「かっこいい英語」を喋りたいなって思っていて。通じればいいなっていうレベルを越えて、やっぱり自分が喋っていてかっこいいなって思える英語を語りたいんですよね。

目標をそこに置けば置くほど、自分の未熟さ 至らなさを痛感するんですけど、でも、それが学ぶ意欲にも繋がります。理想は高く置いておきたいなと。願わくば、いろんな大きいイベントで自分が前に出てプレゼンをする。もしくはカジュアルな会話をよどみなくできる。そのレベルぐらいまで行きたいですね。

仕事が忙しい中でもこれから英語学習に着手しようと考えているビジネスパーソンに何かアドバイスはありますか?

河野:人様にアドバイスできる立場でもないんですけれども、自分の経験からするとやはり「正しい努力を継続的に行う」っていうことがすごく大事だなって思います。

それは最近、自分の仕事にも通じるなと思っているんですけれども、多くのスタートアップを見ていても、がむしゃらに一生懸命やることも大事なんですが、がむしゃらに頑張ってる努力がちゃんと正しい努力なのか?結果に向かって正しく進んでいるのか?それがすごく大事だなと思ってるんです。
あと、私は筋力トレーニングもやるんですけど、それにもすごく通じるなと思っていて。ただ闇雲に重いものを持ち上げていても、筋肉がつかないどころか関節、体を痛めてしまって壊してしまう。ビルドアップするためのトレーニングが実は体をspoilしてしまう。そういう意味では正しいフォームで正しい負荷をかける。それを継続的に行うっていうことなんですよね。

それが自分の中でわかった時に、英語も同じだとわかりました。がむしゃらに聞くとか、がむしゃらに書くとか、それが一定閾値を超えることあるかもしれないですけど、正しいやり方、正しい講師のもとで正しい努力を継続して行う。だからそこに「魔法」はないんだなって言うことを、僕はすごく感じました。イージーな道に逃げたくなりつつも、筋肉も一日二日やってバーンってつくものでもないので、やっぱり継続的にやっていくことが大事だなっていう意味では、努力は絶対に裏切らないだろうなっていうのはあります。

なので、正しい先人、講師の下で素直にそのやり方に従い、継続的な努力を日常の中に組み込んでやっていくっていうことが、おそらくそれが真理なのではないのかなっていうのを感じますね。

僕らもスタートアップを支援している中で、よく、アイディア価値そして実行力の価値みたいな話をした時に、同じアイディアを思いつく人は多くいるであろうと。そのアイディアを行動に移せる人、アクションを起こして、継続できる人。よくexecution能力がすごく大事だって話をするんですけど、やっぱり実行力。英語の必要性を感じていて、やらなきゃって危機感も持っていて、やる人はいると思うんですよ。ただ、それを継続的に習慣化してできる人っていうのは少ない。だからこそ、これだけ英語ビジネスっていうのは儲かるんだと思うんですよね。

あとやっぱり、本当にお世辞じゃないんですけど、誰に教わるかっていうのが本当に大事だなと思います。それは正しい学習方法っていうものでもそうですし、やっぱりモチベーションの管理ですね。

僕も自信をなくすわけですよ。「全然できない。一年経ってこのレベルか?」って。たぶん多くの人ってそこで折れちゃうんですよ。ただ「いや、すごいですよ」っていう風に、お二方から言ってもらえると、「あ、できるようになってるんだな」とか、「褒めてもらえたから頑張ろう」っていう風になるんですよね。このモチベーションもちゃんと上げてくれる、維持っていうものをメンテナンスしてくれるっていうのは本当に大事だなと思いますね。

それも僕らの仕事にすごく通じていて、日頃、起業家と向き合っていて、僕らの本当に大事な役割っていうのは、事業に関しては彼ら彼女らの方が24時間365日考えているので、彼らの方が当然知識も考えている事も深いんですけど、でもやっぱり不安なんですよね。答えがないものに対して向かっているので。そういったときにちゃんと「君らは正しい方向に進んでいるから大丈夫だよ。それで合っているんだよ」ということを僕らが言ってあげると、「お話してすごく元気になって自信を持てました」って言って帰っていくんですよ。これが、僕らが彼らにとって必要不可欠な存在になれているっていうところで、彼らの視座を上げる、視野を広げてあげる、視点を変えてあげる、こういうことだと思うんですよね。

だから、それを先生方にしていただいているので、次の授業もちゃんと頑張ろうって思える。これはやっぱり意外と大きいと思いますね。一人で黙々と授業とか、勉強に向かえる人っていうのは本当に少ないと思います。

―そう言っていただけて本当にうれしいです。私たちも一生学習者です。

河野:それも勉強のモチベーションになりますよ。先生方ですら、まだまだ勉強されていらっしゃるんだなっていうのをお聞きすると、じゃあ僕もやらなきゃダメじゃないかと思いますよね。

―このコロナがあって、世界が半分止まっているような中で、ある意味ではとてもいいタイミングで、国内にいながらも英語力をすごく伸ばされていますよね。今後交流が再開した時にすっかり戦える能力を身に付けて準備万端ですね。

河野:いや、本当にこのコロナをポジティブに捉えようとすると、まず夜の会食、会席が圧倒的に減ったので、生活習慣・リズムを一定に保つことができるようになって、ある程度学習時間を確保できるようになり、習慣ができたっていうのは、英語力を蓄えるって意味ではすごくポジティブだったと思います。もう1つは、コロナでオンライン会議をするってことが当たり前になったことによって、海外の人たちが、日本の投資家と起業家たちとカジュアルに「じゃあちょっと30分、オンラインでミーティングしようぜ」っていうことになったんですよ。これまでは、なかなか距離もあって、日本に来てもらって時間を割いてもらうのも本当に難しかったんですけれど、今だったら本当に簡単に、対面に近い形で。それが海外の投資家さんが、日本のスタートアップに投資をするようになった大きなきっかけでもあるんですよ。オンラインが世界をシームレスにしたので、そういう意味ではこれによって、海外の人たちと話す機会が増えたっていうのも、不謹慎ですけど、非常にポジティブな側面だったかなと思います。

―この条件下でプラスに持って行った人もいれば、マイナスになってしまった人もいらっしゃると思いますが、本当に河野さんの場合はプラスに、有効に時間を使っていただけているなと、いつも思っています。

本当にありがとうございました。